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RisTalkができるまで
RisTalk について

RisTalkができるまで

「いまさら、メッセージアプリ?」から始まった物語

第1章 みんなが反対した日

「メッセージアプリをつくろう」

その話が出たとき、スタッフの多くは首をかしげました。

LINE がある。メールもある。SNS もある。連絡の手段は、もう十分すぎるほどある。

「いまさら、メッセージアプリ?」

反対の声は、もっともなものでした。私たち自身も、毎日そのアプリたちを使っていたのですから。

第2章 「うん、元気」の向こう側

それでも、話し合いの中で、ひとつの問いだけがどうしても消えませんでした。

連絡の手段はこんなに増えたのに、離れて暮らす家族との距離は、本当に縮まったのだろうか。

「元気?」
「うん、元気」

文字のやりとりは、一瞬で終わります。けれど、その「うん」が明るい声だったのか、少し疲れた声だったのかは、画面の文字からは分かりません。

電話をかけるほどの用事ではない。でも、文字だけでは伝わらないものがある。

足りないのはアプリの数ではなく、文字と電話のあいだにある、この「ちょっとした一言」を届ける方法なのではないか。そう考えたとき、私たちがつくるべきものが見えてきました。もう一つの文字のアプリではなく、声の温度をそのまま届けるアプリです。

→ リストーク開発ストーリー

第3章 ボタンのいらないメッセンジャー

声を届けるアプリなら、誰にでも使えなければ意味がありません。スマホの操作が苦手なおじいちゃんやおばあちゃんにも。

そこで私たちは、ボタンを押すことさえやめることにしました。

  • 相手を選んで、スマホを耳にあてると、届いた声が流れます。
  • 聞き終わると、そのままあなたの声の録音が始まります。
  • 話し終えて耳から離せば、送信は完了です。

電話に出るときと同じ、いつもの動作だけ。

メッセージの長さは最長10秒にしました。長く話さなくていいから、気軽に送れる。そして短いからこそ、笑い声や小さなため息のような、言葉にならない気持ちがそのまま届きます。

→ 使い方

第4章 「いつもの声」が、もしもの安心に

声が毎日届くようになって、私たちはもう一つのことに気づきました。

いつもの「おはよう」が届くこと。それ自体が、元気でいることの何よりの知らせになる、ということです。

だとしたら、もしもの時にもこのアプリが役に立てるはずです。こうして、緊急時に大切な人へ居場所を知らせる「スマートSOS」と、家族に「大丈夫?」と確かめる安否確認の機能が生まれました。

いつもの声も、SOSも。一つのアプリで、大切な人とつながっていられるように。

→ スマートSOS

第5章 声を、安心して預けてもらうために

家族の声は、とても大切な個人情報です。

だから RisTalk のメッセージは、送る人と受け取る人の端末のあいだで暗号化しています。運営する私たちにも、その中身は読めません。そして相手に届いたメッセージはサーバーから削除し、必要以上に残さないようにしました。

→ プライバシー保護

第6章 名前を変えた10月

このアプリは、はじめ「RisMe(リスミー)」という名前でした。

2026年6月にテスターの募集を始め、同じ月には JETRO の支援を受けて米国への展開も決まりました。そして10月。いよいよ多くの方にアプリを届けていこうという、その時でした。

よく似た名前のサービスが、すでにあることに気づいたのです。

このままでは、RisMe を探してくださる方が迷ってしまうかもしれない。急いで新しい名前を考えなければなりませんでした。

条件は2つです。これまで RisMe を使ってくださった方が戸惑わないよう、名前とイメージを大きく変えないこと。そして、ほかのどのサービスとも重ならないこと。

たどり着いたのが「RisTalk(リストーク)」でした。

「Ris」とリスマークはそのまま残し、このアプリの中心である「声で話す」ことを表す「Talk」をつなげました。

聴くこと。話すこと。文字を「読む」だけでなく、声で抱きしめ合うように想いを届けたい。突然の名前の変更でしたが、私たちが大切にしてきたことを、むしろはっきり言葉にできた名前になりました。

→ RisTalkの名前の由来

第7章 リスマークに込めた想い

「Ris」という名前には、もう一つの意味があります。

Listen(リッスン)と、リス。

声を聴くアプリのシンボルに、私たちはリスを選びました。

日本では、リスを見かけることはあまり多くありません。けれどアメリカでは、リスは公園にも家の庭にもいる、とても身近な生きものです。日本でいえば、すずめのような存在でしょうか。気づけばいつもすぐそばにいて、誰もが見慣れている。

RisTalk も、そんなアプリでありたいと考えました。特別な日だけでなく、いつもそばにあって、ふとした時に大切な人の声を届けてくれる存在です。

ロゴは、誰にでも親しんでもらえるやわらかな形にしました。色は、ホーム画面の中でもすぐに見つけられるオレンジです。

名前が RisMe から RisTalk に変わっても、このリスマークは変わりません。声で想いを届けたいという、はじまりの気持ちと同じように。

終章 Connect GLOBAL Hearts

情報技術は、国境をなくしてくれると期待されてきました。けれど現実には、分断やすれ違いがむしろ増えています。

それでも私たちは、人は本来分かり合える存在だと信じています。

言葉の壁をこえて、想いが通じ合うネットワークを、技術でつくること。それが私たちの目指す「Connect GLOBAL Hearts」です。

「いまさら、メッセージアプリ?」から始まった RisTalk は、その第一歩です。

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